雨の日に乗る時になんか滑りそうで怖い、カーブを曲がるときにリアタイヤが滑ったなど雨の日に乗った時に思った経験がある人が多いのではないでしょうか。
実は雨の日には雨の日の走らせ方があって、それを知ることでタイヤが滑って転倒したりするリスクを大幅に減らすことができます。
知っておくだけでも雨の日の意識の持ち方は変わるので、ぜひ参考にしてください。
アクセル・ブレーキ・クラッチ操作を緩やかに
・雨の日の路面は滑りやすいため、急な加速・減速は厳禁
雨の日は特に急アクセル、急ブレーキなど急のつく操作は避けましょう。
雨の日は特に滑りやすくなります。雑なアクセルやクラッチ操作によって後輪に不要な力がかかると、スリップやタイヤロックの原因になります。
アクセル・ブレーキ・クラッチ操作を緩やかにして転倒リスクをグッと減らしましょう。
・車間距離を普段より広めに確保
雨の日は晴れの日と比べて十分すぎるくらい車間距離をとりましょう。
雨の日では路面が滑りやすいので、必然的にブレーキ時の制動距離が1.5倍ほど長くなります。晴れている時と同様の車間距離では不十分であり、車間距離が不十分な為に、急ブレーキをしてしまい転倒する可能性が大幅に高くなってしまいます。
転倒になり得る可能性を減らす為にも、車間距離を普段より広めに確保すると安心です。
ブレーキ操作のバランスを意識
・リアブレーキの積極的な活用で転倒リスクを減少
雨天時にバイクの特性を使って、減速時のブレーキの比率は前7:後3からリアブレーキの比率を多くしましょう。
バイクのブレーキの比率は前7:後3と言われ、フロントブレーキで止まっていると言っても過言ではありません。
雨天時にもしフロントブレーキを強くかけた場合、フロントタイヤがスリップしてしまったら、もう転倒するしかありません。
ですがリアタイヤを強くかけた場合(直線を走っている時)、
リアタイヤがロックしても転倒することは少なく、フロントタイヤを軸にして振り子の様な挙動をします。リアブレーキをかけるのを止めたらリアタイヤがロックしているのが戻ります。
それを用いて通常のブレーキの比率をリアブレーキの比率を多くすることで、転倒のリスクを減らすことができます。
リアブレーキを多用し転倒のリスクを減らしましょう!
・ABS装備のバイクならではの利点
ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)とはブレーキ時にタイヤがロックしないよう自動で調整する機能です、
もしABSが搭載されているバイクであれば急ブレーキの時、ABSに頼ってブレーキするのも手でしょう。
ABSは端的に言うと、タイヤがロックした時にブレーキをかけたり放したりを自動でバイクがしてくれるシステムでABSがない車両と比べ、最短距離で止まることができます、
ですがABSはあくまでも補助なので、ライダーが優しい操作をする必要があるのには変わりません。
ここでABSの注意点ですが、バイクのタイヤがどちらかロックしないとABSが作動しません、作動させるのは一気にブレーキをかける必要があります。
ライン取りに注意
・白線やマンホール、グレーチングの上は避ける
白線やマンホール、グレーチングの上は避け、もしカーブで上を走ってしまいそうな時は、その上だけ車体を起こし真っ直ぐ走り何もせず通過することで転倒のリスクをグッと減らせます。
雨天時アスファルトが滑る以上に白線やマンホール、グレーチングは滑りやすく、カーブの最中に、それらの上を走ってしまったら最後転倒します。
なので基本的に極力避けて走行することが大切です。
急な操作をしても転倒の原因になります。それらの上を走らざるおえない時があると思います、その時は白線やマンホール、グレーチングの上だけ真っ直ぐ走り通過したらまたカーブを曲がり始める方法があります。
これをするだけで転倒のリスクを減らすことができます。
これは最終手段なので、白線やマンホール、グレーチングの上は避けて走りましょう、これだけでも安心して走れますよ。
・水たまりはなるべく避ける
水たまりは不規則な挙動の原因になるため、なるべく避けるといいでしょう。
溝のある新品のタイヤしかり溝の少なくなっているタイヤどちらも同様に、晴れの日と比べると滑りやすいです。
そもそもタイヤの溝はタイヤと地面にある水を排出する役割があります、なので水たまりの様な場所を走った時、タイヤの排水性能がキャパオーバーし挙動が乱れます、特に溝がないタイヤであればそれが顕著にでます。
溝がなくなったタイヤで雨の日を走ることはライティングにとって悪影響しかありません、新しいタイヤにとっても同じです。
基本的には水たまりを避けて走行することで安全に走行しましょう。
・停車時の足の付くところにも注意
停車時に白線やマンホール、グレーチング以外の場所に足を付こう。
停車時に白線やマンホール、グレーチングの場所に足を付いてしまうと、その足が滑って立ちごけしてしまう可能性が大幅にあります、なのでそれらを避けて足を付くといいもですが、そもそもライディングシューズがすり減っていて食いつきの悪いのが原因で足が滑ってしまう可能性があるので、よくグリップするライディングシューズにするのも良いでしょう。
基本的には停車時に白線やマンホール、グレーチング以外の場所に足を付くことを意識するだけでも転倒のリスクを減らせますよ。
コーナリングの姿勢と速度を調整
・事前に減速し、曲がり終えた後に加速するイメージで
雨の日は晴れの日以上にカーブの手前でしっかりと減速しましょう。
雨の日も晴れの日同様、事前に原則してカーブに入っていく人が多いのではないでしょうか、ですが雨の日は晴れの日以上カーブの手前でしっかりと減速する必要があります、そしてカーブを終えて車体が真っ直ぐになったら優しく加速していくといいでしょう。
事前に減速し、曲がり終えた後に加速するイメージで優しく走るともっと安心して走れますよ。 よくカーブの最中に限って滑りやすいマンホールがよくあります、なのでカーブを曲がる時は先になにがあっても対処できるような速度で侵入したほうがいいです。
視界を確保し、周囲の状況に注意
ピンロックシールド(シールド内部に取り付けるシールドが曇りにくくなる部品)を装着したり、または曇り止めスプレーなどをシールドに塗布して、視界を確保しましょう。
ピンロックシールドですが、ヘルメットの種類によっては装着できないものもあるので確認が必要ですよ。
またシールド内部に曇り止めを塗布することによって、同様の効果を得られることができます。
これらの物を使ってシードの曇りを防いだら良いですよ。
好みの問題ですが同様にシールドに撥水スプレーをする人もいます、細かい水滴がついて逆に見ずらくなる可能性もあるので、もし塗布したい場合は注意が必要です。
・雨で音が聞こえにくくなるため、目視確認を徹底
急制動を避けるためにも必要以上の確認をしましょう、それによって転倒のリスクを減らせます。
バイクは目視だけではなく耳で聞いたりして五感で乗っていたりします、なので雨の日には周りの音が雨音でかき消され、情報が晴れの日とでは格段に低下してしまいます、
なので雨の日はより一層、目視確認したら安心して走れます。
雨天走行を支える装備選び
・防水性のあるウェアの選び方(靴 / ジャケット / パンツ etc…)
お金に余裕があればゴアテックスが使われている商品を使いましょう、
防水性能だけで透湿性能がなければカッパ内部の湿気が逃げていかず濡れてしまうことがあります、
なので透湿性能もあるゴアテックスが使われているものがいいでしょう。
・ヘルメットと曇り防止アイテム
ヘルメットはピンロックシートが取り付けられる、物をお勧めします、ピンロックシートもそんな高いものでもありませんし、曇り止めを塗る手間も省くことができます。
私のおすすめは高いですがアライのシールド自体が二重構造になっているダブルレンズシールドという商品です。
・グローブや防水バッグなどその他アイテムの解説
防水グローブも長年使っていると、縫い目などからすぐに水が入ってきて濡れてしまいます、なのでもう私の場合、手は濡れても仕方がないと諦めています。
雨天走行時のメンタル面と心構え
雨天時はあまり焦らず心に余裕を持って走ることが大切です、焦っても良いことはありませんし、目的地も逃げてはいきません、
もしそれで転倒や事故を起こしてしまった場合のほうが時間を要します。
バイクで雨の日を走った後でのメンテナンス
・チェーンオイルをさす
雨の日走行後は、チェーンオイルは雨によって無くなってしまっている可能性が高いです。チェーンオイルはチェーンの潤滑だけではなく、防錆効果のありチェーンオイルを注すのを忘れるとすぐにチェーンは錆びてしまいます。
乗らなくても、バイクが雨で濡れてしまった時は、チェーンオイルをさす様にすると良いですよ。
・雨が止んだらバイクのカバーを外す
雨に濡れた状態でバイクにカバーをしてしまうと湿度が逃げないようにガードすることと同じなので、カバー内に湿気が溜まってしまいます、それによってバイクが錆びてしまう場合があるので、乾かしてからカバーをするようにしましょう。
まとめ
ここまでで雨天走行の基本である5つのテクニックなどを紹介しました、
まとめると、
・穏やかなアクセル・ブレーキ・クラッチ操作
・車間距離を普段より広めに確保
・白線やマンホール、グレーチングの上は避ける
・水たまりはなるべく避ける
・雨に走ったとはチェーンオイルをさす
です、
雨の日にカーブを曲がっている時に限って、滑るマンホールがトラップのようにあったりします、私自身も止まれもないと思って、怖い思いをしたことがあります、私も今回紹介したことを留意して走っています、皆さんも紹介した5つのテクニックを用いて、雨天時はより一層慎重に走ってください。